バレンタイン小ネタ
引っ越しがてらにぱそにめもってたものを。
季節外れにも程がある……2017年2月14日
「薔薇の花束って……貴方は本当にキザな事が好きですね」
「毎年プレゼントだったからな。そろそろ困らせてる頃合かと思って」
「貴方が困る頃じゃないのかい?」
「ぜ〜んぜん!まだまだ贈りたいものがあるんだぜ?」
「……本当に、僕を困らせるのがお好きで」
「お前さんを困らせられる我儘が出来て嬉しいよ」
「まあでも、今年は。薔薇の花束って本数で意味が変わるって聞いて」
「へえ…何本なんだい?数えても?」
「勿論」
(どういう意味だろう)
「あ、調べても答えは出ねえぞ」
「?」
「意味のある本数にしなかったから」
「えっ」
「……期待した?どんなメッセージかって」
「…う、うぅ」
「あーごめんごめん」
「こーいうの、好きなの分かってたから。だからわざと。ごめんな?……今年も困り顔が見れましたー」
「ひっ、ひどい…」
「ごめんって、なあ、許して?」
「そ、そうやっていっつも誤魔化す…」
「んー捻くれた大人に育っちゃったもんだから、さあ、お慈悲を?」
「……赦し、ま、せん!」
「えーっ」(にこにこ