輝きにばかり目をとられ、眩んでいた。 先程の虚無、虚空の闇よりよほど辺りは何も見えず、 ただ手を取られた腕の先を見る他に無かった。 眩む、眩む、眩む。 見えない筈の右眼すら、その圧倒的な光に。 「どこへ行く、刹那」 その名を呼んだ。 そしてその手…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。